介護保険推進サミット
16年10月25日 火曜日介護保険推進サミットin岡山が、20,21日と岡山シンフォニーホールを中心に開催され、参加しました。介護保険が出来た頃から全国で開催されているもので、介護保険推進の立場のサミットです。しかし、今日のシンポジストの稲城市の副市長さんの言われるように、介護保険は、どういう地域づくりをするのか?の道具の1つであり、いいところは使い、足らない部分は行政がつくればよい!という姿勢は大変参考になりました。また私が個人的に楽しみだったのは、豊中市のカリスマ?コミュニティソーシャルワーカーの方のお話。例のNHKドラマで深田恭子さんが演じたモデルになった方。地域に入り込んで問題をみつけみんなのものにして地域で解決でき、支え合うシステムを作るとの働きぶりに、どこの社会福祉協議会もそうなればとの感想が司会の方から漏れました。
全く同感。
2日目は実り多い内容でした。
特に基調講演の世田谷区立特養ホームの石飛幸三医師のお話。済生会病院の外科医として、胃瘻や気管切開など穴をあけることで延命をしてきたけど、これでいいのか?と思い、特養に変わった時に間違いと気づいたこと。人生の終末期に自然にその人らしく最期まで生きていただくのに、胃瘻などの延命措置は間違い、平穏死が自然の姿だと気づき実践している報告でした。ホームで看取るということはどういうことか?
もう病院がお手上げ、食べないと死ぬから胃瘻をと勧めた患者をホームに連れて帰り、本人の好物を食べたい時に食べていただく。あくまでも周りは伴奏者でいいのだと。
私も現場にいて、胃瘻や気管切開に疑問を感じ、議員になってからもそういう相談があった場合、本人は苦しいばかりだから、個人的には勧めないけど、医者がいうのなら、家族が納得するまで話し合ってくださいと、返事していた。
今日の石飛先生のお話で、まちがってなかったと感動しました。そして人生の最期に寄り添う介護士は感情労働で良いのだ、介護に医療はできないが時にそれは医療を超えると。介護は自分を成長させると言い切ってくださることに、またまた感動。
いいお話でした。
あらためて介護の仕事は人権擁護の集大成であり、素晴らしい専門職だと思いました。だからこそもう少しそれに見合う専門性と報酬が必要ですね。
あとは介護保険を作った立場の厚労省の方の報告があったり、地域での包括ケアの実践者の報告があったりと盛りだくさんの内容でした。