- 09
- 11月
岡山の歌人実盛和子さんがこのたび、自伝的短編小説「埴生の宿」を出版され、今日はその出版をお祝いする会があり参加させていただいた。私の母より少し年上だが、この小説は母の生き方とダブり感慨深く読ませていただいた。
小説も歌も彼女のみずみずしい感性と、自分をさらけ出す勇気と、まず行動あるのみの前向きな生き方が感じられ読み手にエネルギーさえ与えてくれる。
「生ある限り歌を詠む」という彼女の決意にまたまた感動!いい集いでした。では私の好きな実盛さんの
歌をご紹介。
「ひとりで生きる淋しさとすがすがしさと。やはり、すがすがしさに軍配をあげる」
「惰性となりし日常茶飯の中に居て 週に二日の赤旗配る日」
「半歩でも前に向いて終わりたき 吹きっさらしに顔をあげてゆく」