- 09
- 12月
西大寺を中心に福祉事業を展開している岡山中央福祉会の事例研究発表会に参加。
福祉現場出身の私はこういう会は血が騒ぐのです!
今日はごふくまつりのあとに駆けつけたので全部の発表は聞けなかったのですが午後からの発表で印象に残ったもの2つを紹介します。
1つは脳梗塞で重度障害になり盲目で寝たきりの利用者さんに対して統一的な対応をして、反応がなかったのに「ハイ」と返事をしたというケース。
私も超重症児の病棟で仕事をしていたときはなかなか反応のない方に心電図の数字を見ながらベットサイド保育をしていたことがあるのでそのころを思い出して、「ハイ」という一言を聞いたときの介護士さんの気持ちが手に取るようにわかり感動したのです。
そしてもう1つは、特別養護老人ホーム健生園のとりくみ。施設での生活も家庭での暮らしとおなじようにさせてあげたいとの思いが動かした突発的なとりくみ。
ある日、ピザの広告を見ていた高齢者が「これは何?こんな食べ物食べたことがない」の一言にこたえ、宅配ピザを注文し、ピザの配達員のお兄さんにユニットまで持って来て貰い、みんなで食べたとのこと。
みなさん喜んで食べ、ふだんあまり食べない人やミンチ食のひとまでパクパク・・・・宅配のおにいさんとも握手をしたり、職員も一緒に食べ、楽しいおやつタイムになったとか。
家ではあたりまえなことですが、宅配ピザをたのむという発想も施設にはなかったのに、たまには遊び心でサプライズなとりくみを!という発表にも感動しました。とかく安心安全、管理主義となりそうな施設で暮らしを支える専門職とは?一人一人の気持ちに寄り添い当たり前の生活を保障することなんだとあらためて思いました。
こんなのに出ると、専門職の虫がうずうず・・・現場に戻りたい病になるのです(;_;)