• 16
  • 8月


妹尾河童さん原作の映画「少年H」を観ました。
戦争前、戦争中、戦争後、いかに普通の人たちがその時代に巻き込まれ長いものに巻かれ自分を見失い、それでも国のためと信じてがんばってきたかがよくわかる映画でした。

主人公の家族は、外国人を多く顧客に持つ紳士服の仕立て屋を父に、敬虔なクリスチャンを母に持ち、家族仲良く寄り添って生活をしていました。それがだんだんと時代に合わなくなる。「どうして同じことを国民が考えなければならないのか?」「一人ひとりの信じるもの、神様がちがったらいけないの?」子どもの素朴な疑問に丁寧に答える父。「本来内心は自由である」だけど今の時代にはなかなか理解されない、そこで向きになるよりその考えはしっかりもち時代にあわせて生きる知恵を子どもや妻に、そして自分の生活もクールに分析し全力を尽くしている父の姿は、すばらしい。

しかしそのお父さんさえ、終戦後気がおかしくなりかける。また軍事教育一辺倒だった教師が「これからは民主主義だ!」ところっと変わるシーンなど・・・少年Hから「大人はなにやってんだ!」としかられたような感じでした。

「あの戦争になぜ反対しなかったの?」次の世代に問われないよう、もう二度と戦争を起こさないような運動をがんばります!

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コメント1通

  1. 大野 さんからのコメント:

    同感です。

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