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  • 10月

西大寺アートプログラム西郷竹彦先生の国語の授業を受けました。
西郷先生は文芸教育理論の体系化をめざし活動をされています。児童文化や民話を豊かに深く読み取る豊かな世界を展開されます。

今日の授業は、国語の教科書にでてくる「ごんぎつね」
ちょっとお話を要約「これは、ひとりぼっちのイタズラ好きのごんぎつねがある日、村の男、兵十のつったうなぎを盗むというイタズラをしました。その次の日に兵十のお母さんの葬儀に遭遇。ごん狐は兵十がおかあさんのために釣ったうなぎを取ってしまったとおもい罪滅ぼしに兵十の家に毎日、栗やまつたけをとどけます。兵十は不思議に思い友達に話すと友達は神様の仕業だと言う。その会話を隠れて聞いていたごんぎつね、次の日も栗やマツタケを届けます。しかしその後姿を兵十に見られ。イタズラ好きの狐が入ってきたと思って銃で撃たれごんきつねは死んでしまう・・・あとでもって来てくれたものを見た兵十はおまえだったのか・・・と」
というお話です。

これ娘が小学校のときの授業参観では、「いくら良いことをしても日ごろの行いが・・・」みたいなまとめだったのに、
西郷先生は。これは悲劇だと言われ・・・
こういう結末になったのは、ごんぎつねのせいでも、兵十のせいでもない。まずどういう社会でどういう状況で二人は生きていたのか・・・
お城の中山様と言うお殿様の下、封建社会の中で身分が違う物遠しのコミュニケーション不測の結果起きた悲劇ではないか・・・と社会背景の話をされました。
そして最初からどこをだれを視角に置く手法をとっているのかと文法的なことも言われました。最初はごんぎつね・・・そして最後は兵十からの視角、一瞬だけ視角がかわるところも・・・と読みながら解説してくださいました。西郷先生に早く会っていたらもっと文学の世界が好きになっていたのでしょうね!
今日は親子授業を私たちが傍聴すると言う形で行われたのですが、参加した子どもたちも、学校では習わない!との感想。

ほんとうに児童文学は深い!!

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