- 11
- 2月
岡山県‘人間と性’教育研究協議会の主催で伊藤悠子さんをまねいて「希望は連鎖する?悲しみや不安によりそって?」というテーマの講演会があり、私もメンバーの一人としてお手伝いしながら参加させていただいた。伊藤悠子さんは大阪の「すてらめいとクリニック」の看護師・相談員で「NPO子育て運動えん」の理事でもありこどもをきずつけてしまう親の回復プログラム「MY TREE プログラム」を実践されている方です。今日のお話ではほんとうに寄り添うと言うことはどういうことかと考えさせられました。
私は保育士だったのでこういう勉強会やこの手の専門家といわれるかたがたと触れ合う機会が多かったのだが、なんとなく上から目線というか、自信満々の専門家と言われる人が苦手だった。
特に今日講演会の最初で、参加者に「自分のこどものころの思い出を五感であらわしてお隣の方に語る」というワークショップをおこなったのですが・・・・・。私は日の暮れかかった夕方のセピア色に近い青色のような景色を思い出し、オンブしてくれた母の背中の温かさや、何とも言えない街の匂い・・・などなどを話しながらそこに確かにいるこどもの私はとてもとても傷つきやすくナイーブな子どもなのです。
そしてその弱さや不安は初めて子どもを産んだときも感じたことを今日のお話を聞いて思い出しました。不安なのに母親なんだからと言うへんな圧力と目の前の赤ん坊におろおろしていたような毎日・・・きっとそんなときに
「?してあげる」という上から目線よりも、同じ目線に立って寄り添ってくれる人が必要なんだ!と思える今日のお話でした。
人と人とがしっかりかかわることで、虐待からの回復力がついてくる、そこには糸をつむいでいくような丁寧な気持ちのささえあいが必要なのです。
人間らしい「性」をすべての人に、生き方の問題として考える、性教協ならではの学習会でした。
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