- 06
- 7月
5日の土曜日は2つの映画をみた。市民運動の取り組みの一貫だが、1つは中国残留婦人のドキュメンタリー「花の夢」そしてもう1つは、障害児福祉の先駆者石井筆子を描いた「筆子、その愛」。花の夢は、岡山県赤磐市出身の栗原さんの人生をカメラが追っているドキュメンタリーです。軍国少女だった栗原さんは学校の校長に言われお国のために義勇軍の支援として満州に17歳で行ったのです。8ヶ月で帰れると言うのは嘘で、満州の花嫁として義勇軍でいっている日本兵との集団結婚だったのでした。それで結婚した夫もすぐ徴兵されいなくなる、身重のときに終戦、引き上げなければならなくなり・・・それは壮絶な引き上げの状態、最終的には逃げることができず、中国に残り中国人の方と結婚し赤ちゃんとともにうけいれてもらう。そして残留婦人となる。その後日本との国交回復で帰国となるのだが・・・・貧しく苦しい日本での生活だったのでした。
お国のために、ただそれだけで行った栗原さんの人生を台無しにしたお国は何もしれくれなかったのです。戦争の無意味さと、国の無責任さ・・・ほんとうに怒りと悲しみがこみ上げてくる映画でした。
そしてもう1つの「筆子、その愛」も障害児の母として自分の子どものことだけでなくたくさんの子どもたちの福祉、そして女性の地位向上をめざし続けた筆琴その夫の行き方に福祉の原点を見た気がしました。
どちらの映画も、大変な時代の中、ただただ一生懸命生きてきた2人の人生が迫ってくるような気がしました。
自分の生き方を問われているような・・・・そんな気がした一日でした。