• 15
  • 8月

倉敷美観地区倉敷の母の病院にお見舞いに行った。長女を連れて行ったので飛び切りの笑顔。こんなとき孫を産んであげててよかったって思う。唯一の親孝行です。いわゆる老人保健施設に入っています。4人部屋で隣のベッドの人は寝たきりで認知症、斜め向かいの方も・・・前の方は寝たきりで反応はない・・・そういう中母は頭はしゃんとしているがほぼ寝たきり・・・それぞれの認知症のかたのおしゃべりが続き部屋は音声多重。最初は長女が面白がって話し相手をしていたのだが繰り返しが多くそれも続かない。

続かないとご機嫌が悪くなりそのお話はエキサイトし声がだんだん大きくなる。

私たちは母に会いに来たのにその方の相手をしたりなかなか母とゆっくり話せない、職員さん達はバタバタ・・・・母は「私はいつもこの中にいるんよ・・・」とポツリ。同じ音声多重でも我が家で子ども達の声に包まれて過ごすほうがよっぽどいいに違いない、連れて帰ってあげれないことに胸が痛む。

国は個室ユニット型を基本とすると方針を変えましたが、もともと多床室の考え方自体、憲法25条の基本的生活にそぐわないと思うのだが、今頃そういう方針にやっとなったわけです。

私としては、現場を知っている身として声を上げていくことしかできないと後ろ髪を引かれながら病室を後にしたのでした。

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