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- 10月
「戦火の中のこどもたち」いわさきちひろ・・・・・10歳くらいのころでしょうか?母が買ってきてベトナム戦争のことと織り交ぜて読んで語ってくれたのです。何とも言えないちひろの描いたこどもの表情が忘れられません。
「ああ無情・レ・ミセラブル」・・・小学校4年生の頃。いつも朝の会のときに本を読んでくれる中年の男の先生がいた。なかでもこの本は毎日少しずつ読み聞かせてくれ、最後はなんとおお泣きしながら読んでくれ語ってくれたのです。「人間は平等じゃないといかん、貧乏がジャンバルジャンをおいつめたんじゃー」と・・・・なんだか
その時は難しかったけど先生が本気で泣きながら伝えたかったことは心の奥に残っています。
「赤毛のアン」シリーズ。これは中学生のときにハマリました。次のシリーズを借りに図書館にわくわくして通った思い出があります。アンとダイアナみたいな親友が作りたくって、何か無理矢理同じクラスの女の子と交換日記をして親友ごっこみたいなことをしたのに、うわべのこと、無難なことしか書けなくって・・・・
「ライ麦畑で捕まえて」・・・これは高校生のとき。17歳の主人公が4つめの高校を退学になって家に帰るまでの3日間の話。人生を斜めにみた男の子が、妹に将来のことを聞かれ「たとえば広いライ麦畑でこどもたちが遊んでいる、そのライ麦ばたけのむこうは崖・・・夢中になって遊んでいるこどもたちが落ちないように一日中つかまえる・・・そんな仕事がしたい」と語るシーンにすごく共感。その頃若者のことを「新人類」なんて言っていて理解しがたい存在のようにおもっている大人たちに「どんな若者も心の奥は人の役にたちたいっていうこの主人公のような気持ちはあるんだよー」って教えてあげたいと思ったものでした。
などなど書いていたらキリがありませんがなんとなく今の生き方と繋がっているのではないでしょうか?
やはり社会にむきあうことを本を通してしらずしらずに身につけていたのだと思います。