- 06
- 12月
土曜日の午後は西大寺地域で高齢者福祉事業を展開している岡山中央福祉会の経験交流会に参加しました。私は午後からしか参加できませんでしたが15の発表があり、施設も特別養護老人ホーム、小規模多機能施設、老人保健施設などいろんな施設からの発表がありました。また居宅介護支援所や通所施設などからもいろんな職種の方々からの発表がありました。
特に施設では、普通の生活をあじわっていただこうと、居酒屋を施設内で実施しその日は糖尿の方でも無礼講でお酒ややきとりなど食べてもいいといいとのことで皆さん生き生きされている様子が報告されました。
また重度の方でも通所で快適に過ごしていただく工夫や、在宅で息子が介護疲れで虐待におちいってしまった事例を、しっかりその家族をうけとめながらサポートしたというケアマネさんの報告はすばらしいものでした。
また、特養の個室ユニット化で今までの多床室より利用料がふえ、その施設を出ざるを得ない方が増えているという報告は「個室はぜいたくだ」という概念が未だにある日本の貧しい福祉の現実を再認識されました。
特に生活保護の受給者が岡山市でも追い出されておりこの法人からのケースを紹介し私が議会でとりあげたことを紹介してくださいました。議会では、今の現状ではそういう方への補助は難しいことと個室ユニット化が一定の割合を越えたら考えたいという答弁。コメンテーターの方がこの発表を聞き「スウエーデンでは多床室があることは国の恥、人権問題」だと視察したときに言われたと発言。ほんとうにそうです。
この法人はこういう交流会はもう10年目で今年は他の施設からも発表があり、お互い切磋琢磨しながら高めあっていることがよくわかりました。そしてその一つ一つの事例にさまざまな職種の方々が「人間の尊厳」ということにこだわって力をあわせている様子を身近で感じ私もパワーをもらいました。