• 12
  • 2月

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10年間ひきこもりだった主人公が、農業青年と出会い農業をじっさい経験する中でたちなおるという、以前新聞赤旗に連載されていた小説「稲の旋律」が映画化された。

タイトルは「アンダンテ」(音楽用語で?歩くようにゆったりと?)。今日、上映されたので見に行きました。

 育ちの中で、いろいろな思いや願いを声に出して、深いところでしっかりと交わることができず、「家族」という変な安心感でわかってくれているだろうと思い込んでしまう。

主人公の家庭を見て、そんな感想をもちました。自分が思い描いたように子どもは育たない、そんなのわかっているけど、それを受け入れることができるようになるには、親も、しっかり自分に向き合い、子どもに向き合うことを避けては通れないなあと、最後の方で、お母さんが始めてお父さん(夫)にはっきり自分の気持ちを伝えたシーンで感じました。

「ころんだっていいんだよ」って、言葉では解っていても、いざ自分のこどもが転ぶと、あわてて起こすために手をだしたり、なぜうちの子だけ転ぶのだろう?なんてあわてるのが親だ。

私も、自分では冷静な親になると思っていたけど、やはり自分のこどもには、甘いって思う。

それでも一つ一つ、ぶつかり合いながら、親も成長させてもらうのでしょう。

親だって転んだっていいのだ!また起き上がれば!って勇気をもらった映画でした。

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