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  • 7月

25日の午後は、岡山ゆいネットという女性医師の会が主催した10代の性を考えるという講座に行ってお勉強をしてきました。岡山中央病院で行われました。

1時から5時までという長時間ですが、眠くなる暇もないほど幅広い盛りだくさんのお話が続きました。

まず、もりおか青年刑務所や子ども病院で青少年犯罪の子どもたちと接している八木洋子さんから、「青少年犯罪に見るこどものこころ」というテーマでの講義。犯罪の背景には、家庭的な環境や、貧困、発達障害などあらゆることが見え隠れしており、本人の資質だけではなく社会全体として捕らえることが大切、しっかりと今目の前の

子どもの声を聞き、向き合うことが大切だと、ひとりひとりと真剣に立ち向かっておられるからこその報告でした。そして2番目は 岡山大学のGID学会(性同一性障害)の中塚教授から、思春期の性別違和感への対応という内容。全国で2番目に性転換手術をおこなったという岡大病院。以前は心理状態からの治療という当事者を追い込むような治療だったが、支援や医療でしっかりと本来の性として生き抜くことができるということで、 啓発の大切さを実感しました。

そして三番目は特別支援学校の保健室からという内容で

岡山県立西支援学校の養護教諭水島直可さんからのお話。ここは情緒障害児施設の入居者が7割通ってくるという環境の学校で、虐待や、ネグレクトなどの被害をうけている子どもたちの配慮を

具体的な実践を通して報告、あらためて正しい性教育を障害のある子どもたちだからこそ、教えることが必要だと思います。

そして岡山中央病院の金重恵美子先生から子宮頸がん予防ワクチンの最新情報が報告され

写真のかわいいパンフレットも紹介されました。助成制度を実施させる運動の必要性も語られました。

最後に一番興味深かったのは、神奈川県立汐見台病院の早乙女智子先生からの

「産婦人科医のとんでもない話」・・・いままでとんでもないと思われていたことが普通だったり、必要だったり、見方、考え方を変え本来の性のとらえかたについて、ざっくばらんに語られました。

たとえば日本では中絶ピルは認められていないけど、ならば中絶をすすめるのか?

病院で帝王切開や、陣痛促進剤で生まれてほんとうに普通なのか?胎児の力を信じて

自然分娩することこそ幸せな出産なのでは?と出産についてもいままでの常識がかわってしまうお話でしたが、内容は過激ではなく、根底は人権を守ること、命をつなぐことという自然の考えがしっかりとあるということが理解できました。

もりだくさんの講座でしたが、参加してよかったと思いました。

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