• 17
  • 8月

この時期、戦争をテーマにした番組が多い。録画とライブとであわせて3つを鑑賞。

1つは、「帰国」 あまりビートたけしや、長淵剛は好きではないのですが、倉本聡が監督だったので・・・・あの戦争で無念の死を強いられた英霊たちが今の日本に帰ってきて、当時のゆかりの地を訪れ、人の変化、生き方の変化などを感じていくというお話。

結局は英霊は英霊のままさまようしかないという最後。あの若さで、したいこと、愛する人、積み上げてきた暮らしなど壊された戦争への怒りは、やはり生きている人たちに伝え無念をはらすべきだと私は思うのですが・・・・

そしてもう一つは、NHKの「15歳の志願兵」 これは太平洋戦争末期、昭和18年(1943年)7月5日。その日は愛知一中というエリート中学で全校生徒700人が志願兵になることを決めた集会の日。生徒の決起集会で、どうやって、少年たちを「お国のために」戦場におくるように周りの環境が変化していくのかが良くわかった。あの時代に、拒否をすることなどできないという環境。
軍部の圧力、まともな教師も、きちんと自分の意見を言うことができなくなるという恐さ・・・最後に志願兵となったが視力検査で落ちて結局は行かなかった生徒が

「僕たちは学校にお国のためにいのちを捨てろ」と教えられたと言うシーンが心に残りました。私の高校時代は「教え子を再び戦場に送るな!」というリボンをつけた先生方が何人かおられて、しっかりと授業の中で反戦を教えていただきました。

最後に、映画「キャタピラー」見ました。これはとてもリアルな映像が迫ってきて重いものを感じました。戦争は美しくない。人権も何もない、お国のためにいのちをささげる意味などなかったというのがリアルにわかるのではないでしょうか?

時々正確に画面いっぱいに流される大本営発表の無意味な中身、そしてこれにより、

国民総動員になっていったのだ、今さらながら「お国」の罪「天皇」の罪をあらためて感じた。しかしこの国はその戦争責任を自国に対しても他国に対しても果たしていない・・・など深く考えさせられた映画でした。

どの作品も、殺し合いなどのシーンはきわめて少ないという点では、そういうものがなくてもしっかり反戦が伝わるとだと思いました。

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