• 25
  • 5月

視察の最後は高砂市民センターに行きました。

ここは避難所となっているということで現状をうかがいに行きました。もともとここは、岡山市でいうとふれあいセンターのような感じで、生涯学習の講座や、デイサービスなどと併設している施設で、市の防災計画の中では避難所として位置づけてはいなかったそうです。

ところが、被災当日、次々と市民が避難してきて最高時は1000人近くも・・・

しかし、市は、指定避難所でないからと最初は毛布も何も援助がなかったそうです。しかしもともと消防署出身の館長さんの「避難してきた方は守る!」という強い意志とリーダーシップで、近隣の福祉施設、保育所、企業などネットワークをつないで、食べるものや、子どものミルクなど集めてのりきったそうです。今では

沢山の企業や団体から集めた支援物資を市内の20箇所の避難所に、ここから提供しているとのこと。

市内でも名物館長さんになっておられ、今日もラジオの取材を受けておられました。ここの避難所は館長さんの考えであえて、パーテンションで仕切らなかったそうです。というのは、高齢者が多く、仕切ると不衛生になったり、顔色も見えないということで、わざとはずしたとのこと。更衣室や、シャワールームなど別にプライベートゾーンが確保できたので、昼間、特に高齢者だけになるので、見えやすいようにしたとのこと。

どっちにしても、利用者のニーズ、そして安全が保たれるためには、その時々の判断力がリーダーにはいるような気がします。今は、90人前後の被災者がおられるそうですが

「最後の一人まで守る」という館長さんの心意気が感じられました。

街中には、仮設住宅がたてられていましたが、避難所をでて自立できるめどがなかなか立たない方が多く、入居希望者は市が考えていたキャパの半分も満たない状態です。仕事、住まい、自立に向けての支援がますます必要です。

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