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  • 5月

日本フェミニストカウンセリング学会の全国大会が姫路であり、どうしても!!との思いで、参加しました。2日間は日程的に無理だったので1日目のシンポジウムだけ出席。フェミニストカウンセリングとは、、「女性の生き難さは個人の問題ではなく、社会の問題である」というフェミニズムの視点をもって、それぞれの女性の問題解決をサポートすることであり職業として確立すべきものですが、

まだまだ有資格者は全国で59人。DVや性暴力などの支援、裁判での意見陳述など専門性が必要であり、もっともっと必要な職業です。 シンポジウムは

「性犯罪にあうと言う事」の著者であり、性犯罪被害者であることをカミングアウトして活動している小林美佳さん

札幌の女のスペースおんの代表理事、全国女性シェルターネット代表理事の近藤恵子さん

ウイメンズ京都のカウンセラー周藤由美子さん。というメンバー。

小林さんからは、被害者でありながら、自分が悪いような差別をうける社会に対して、カミングアウトし、活動しているが、それまで10年かかったという大変な状況と、フェミニストカウンセリングの存在が被害者に届いていない問題提起がありました。

また、近藤恵子さんからは、シェルターで現場で奮闘している相談員と、カウンセラーがもっと協力して、性暴力防止法の早期制定と、全国の女性が反暴力で一致し大同団結で社会を変えようという力強い報告。

周藤さんからは、裁判でのフェミニストカウンセリングの役割や、法制定などのロビー活動の重要性が語られました。

そういえば神戸の裁判では、義父に性暴力を受けていた母親の連れ子である被害者の女の子が、義父と買い物に行ったり、お風呂に入ったりという事実があったため、義父に無実の審判が下ったという判例がありました。こういう裁判で、もう拒否もできない心理状態まで追い込まれているという被害者の実態を専門的視点で解説するのがフェミニストカウンセリングの役割です。全国で59人しかいないと、こういう結果になるところもあるわけです。もっともっと社会的地位を高め必要な職業として応援しなければいけません。

そして将来的には、出番がなくなるくらい、暴力のない社会を目指さなければなりません。

この期は、ワークライフバランスの特別委員会の委員長にならせていただきました、こういう分野も啓発していきたいと思います!

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