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- 12月
社会福祉の原点と地域密着福祉を考える全国シンポジウムの6回目が、12月3,4日岡山で開催された。
初めて実行委員会を受け持ったのは我が夫の勤め先の岡山中央福祉会、夫は事務局を引き受け会の成功に尽力していた(写真のマイクを持っている人)
いわるゆ民医連系ではないが、地域密着福祉を真剣にとりくんでいる、しまね小規模ケア協会がリードしてこのシンポジウムは始まったそうで参加団体もJA関連の施設やNPOや有限会社、また遠くは福井や四国などから参加され多彩だった。夫はこういう業界に入ってまだ8年目くらいだが、いいケアをしたいという思いでいっちしたところとのネットワーク作りにはたけていて、この間ちょっとした改革をリードしているような気が、手前味噌ですがしています。そして今回のシンポジウムのメインは
介護限度額のない村、長野県の泰阜村の必要なサービスをいつでも提供する仕組みをつくった保健師で、村の地域福祉係長の池田真理子さんを講師に。
介護をどうするのではなく、高齢者にどう生きていただくか?をテーマに、村に発展に尽くした高齢者に幸せな老後を長期に提供するのは村の責任だを理念に実践してきたとの報告にまず感動。介護保険導入後も限度額上乗せ分は市が保障するので、必要な介護サービスを高齢者は受けれると言う。また利用料も本来の一割負担のうち0,6割を市が負担するとのこと。すばらしい!現場を学ばざるして条例は作れない、
現場に学ぶとニーズが見える、必要なら村が保障するのはあたりまえというのだ・・・そして住み慣れた家や地域で最後まで看取る。そのことを目標に実践し、結果一人当たりの老人医療費が激減したそうです。介護保険以外は地域での支えあい事業もおこなっているがそれもユニーク。市の職員が、仕事終了後、3人一組で高齢者の晩酌の相手をする「お酒は楽しく二人酒事業」など事業費ゼロで、市民にとっては楽しみな活動になっているとのこと。
医者と保健師、村長の熱い思いが、先日見た映画「いのちの山河」
重なりました。